ロシアのメガドライブ界は無法地帯である旨の説明を 以前、MD版「Avatar」のページでしたかと思うが、 当タイトルもまた その一角となる。 開発元がフリー宣言した「Beyond Zero Tolerance」の バイナリファイルをROM現物に落とし込んで 「製品化」した安直さが垣間見れる。 ロシア版はゲーム中の言語を全てロシア語に直しているものの 以下の不完全な要素には全く対処していないのである。 ・ 自キャラはヘッドのみが新キャラ(Кирстен)という件。 ・ 効果音や音楽は前作からの使いまわしである件。 ・ 壁や敵のグラフィックが未完成である件。 ・ 武器名称は変わるも効果は前作と全く同じである件。 ・ コチラが撃つ武器の効果音が一切無い不具合。 ・ エピソード間に挿入されるはずのデモが用意されていない件。 ・ Episode3での致命的なバグ(後述)。 ジャケ画は3種類を確認。ご丁寧にEANコード付きのバージョンも。 |
Episode 1 前作の序盤と比較すると、 やや難しい。 というのも、 Red Robot や Pink Robot が セットされている壁の周囲で 武器を撃つと、彼らが そこから 出てくるという新・仕様による。 これにより、 思わぬピンチに陥る可能性も。 尚、それらの敵数は ノルマ数とは別扱いとなる。 敵数表示は現実と食い違うが、 第2ステージまでは、ノルマ達成により 新パスワードが手に入る。 第3ステージ以降はノルマを達成しても パスワードが更新されない。 (残り敵数が「00」の表示にならない。) 細身のPink Robot は より俊敏な動きで ライフルを連射してくる。 とりわけ第8ステージでの配置は 注意が必要だ。 |
Episode 2 通称 Green Alien と Gray Alien という 2種類(2色)の シャドーマンが 大量に出没する建物。 ポジティブに捉えるならば、 邦画「Pulse」あたりを 想像しながらプレイのこと。 Green Alien は攻撃手段を 持たず無害だが、 Gray Alien はライフルを 連射するうえ、本体自体が 見えにくく、厄介だ。 遠い間合いから ロケットランチャーを撃つのが 有効だ。 |
Name |
Damage |
HP |
|
Red Robot |
16 |
1 |
Name |
Damage |
HP |
|
Pink Robot |
16 |
1 |
Name |
Damage |
HP |
|
Green Alien |
0 |
1 |
Name |
Damage |
HP |
|
Gray Alien |
16 |
1 |
Name |
Damage |
HP |
|
Red Alien 1 |
16 |
1 |
Name |
Damage |
HP |
|
Invisible Alien |
16 |
1 |
Name |
Damage |
HP |
|
Red Alien 2 |
?? |
-- |
↑ Stage1 ← Stage6 「えぇっ!?」とか「ハァア?!」の 連続である(笑)。 というのも、突然ゲームが中断し、 黒地に白字の文字列が羅列された画面 に切り替わり、ウンともスンとも言わない。 リセットするしか なくなる。 当サイトでは、 この致命的なバグに関しても調査。 マップはFireWing氏作成のエディタを 使用している。 赤いマークが敵を表す。その表記は EA: Red Alien 1 E8: Invisible Alien E9: Red Alien 2 。 このうち、「 E9 」が視界に現れる寸前、 このバグに突入することが判明。 よって、 マップで色を反転させた場所へ 踏み込むことは不可能だ。 |
← Stage7 Episode3のStage1から7は 列車によって繋がっている。 暫く待っていれば 列車が停まって 2つの扉が開くだろう。 しかしながら このロシアROM版では、 Stage1、6、7 でしか 停まってくれないので Stage2から5へは行けない。 最終Stage10への道は Stage7から繋がっている為、 根本的にクリア不可、 というワケではない。 が、Stage7にも当然のように 例のバグが存在している。 通常のプレイでは無理、 ということです。 ロシアのゲーマー達は 壁貫通の改造コードを使用して 「E9」の敵と会うのを 避けているようです。 |
↑ Stage8 Stage9 → |
Stage10 そのようにして強引に最終ステージに到達できれば、 最早そこには、バグを引き起こす敵は存在していない。 この武器・回復アイテムの多さ。 特に入り組んでいない、大部屋。 つまり、そこでプレイヤーを待ち受ける者とは。 贅沢な思惑にかられてしまうのも当然か。 後記: 当サイトでは実機で遊ぶ話しかしません。 ただ ココまで読めば、「 E9 」の敵データがオカシイのでは という予想ができ、次に、マップエディタでE9を削除または ロシアの有志によるモンスターエディタでE9の敵を 作成&定義してやればバグは回避できるという仮説が立つ。 検証には “次の時代のMD” をご用意のこと。 |