レトロPC時代

 1990年にサンソフトが各・家庭用ゲーム機へバットマンのゲームを発売する以前は、
 (アーケード版を除いては) ホビーパソコン向けに複数のゲームが発売されていたのだった。
 ゲームは大きく分けて3種類ある。

 1: 1986年にCPCやZX Spectrumでリリースされた「Batman」。アメコミを題材に作られた。

 2: 1988年に様々なパソコン向けにリリースされた「Batman The Caped Crusader」。同様に、アメコミが題材。


 3: 1989年に様々なパソコン向けにリリースされた 「Batman」。映画第1弾「Batman」が題材。

 幸運にも、どのタイトルも発売本数が多く 中古市場での廉価入手は容易だ。
 Amiga作品に関しては、家庭用ゲーム機「CD32」にFDDを接続すれば遊ぶことが出来る。
 後のAmiga版「
Batman Returns」も同様に遊ぶことができる。
 ZX Spectrumのバットマン作品に関しても、カセット現物から最終的に作ったスナップショットをCD32やSFCへ持ち帰ることで遊ぶ手段はある。
 では、(非常に簡単ではあるが)これらバットマン・ゲーム創世期のゲーム達を紹介しておこう。





Batman (1986  Ocean)

 中身はクォータービューのアクションゲーム。2等身のバットマン。
 GB「アルタードスペース」のようなクォータービューのACTはZX Spectrumでは多く作られ、一ジャンルとなっていることは確かだ。
 ("Isometric games"等と呼称されるジャンルだが、当サイトはソレにまで手が回らないため、ゲーム自体にはこれ以上言及しません!)
 ZX Spectrum版は何れのバージョンもプロテクション・スキーム有りのため、まずは「商品現物からテープイメージ作成」という段階から始まる。
 それをCD32+FDDSFC+ADアダプター(ホワイトバージョン)上で遊べば、家庭用ゲームとして楽しめる。ゲームスピード的には後者がオススメである。
 ただし、当ゲームは2002年、GBA向けに非公式移植版が「Gwatman」なるタイトル名でフリーウェアとしてリリースされているので
 SFC+ADアダプター(白)を持っているのなら、GBA版を遊ぶほうが手っ取り早いし色数も多い。
 (但し、「Gwatman」を無事にSFC実機でロードする為にはファイルのヘッダー部をいじる必要あり。→参照URL
 他には2014年にHomebrewとして発売されたMSX2版を家庭用ゲーム機CD32+FDD上で開くという方法も、
 「家庭用ゲームとして遊ぶ」範疇に入るのだが、フリー配布化されていないので現実的には困難だ。
 近年MSX2向けにリメイクされた同ジャンルの「Alien8」や「Knight Lore」がフリー配布化されている経緯はある一方で、
 不幸にも この「Bat Man」と「Head Over Heels」のリメイクを製作発売したFX Softwareはフリー配布の意思が無いようだ。






Batman The Caped Crusader (1988, Ocean)

 これも映画以前にリリースされたゲーム。アメコミ版のゲーム化。
 ゲームは大きく分けると
 ジョーカーとペンギンを追う2つのエピソードから成っている。
 Amiga版ではタイトル画面でF1キーかF2キーを押すことでエピソード選択可だが、
 言い換えれば、CD32ユーザーはAmigaキーボードを持っていなければ立ち往生である。

 スクリーンショットにあるように、サイドビューのアクションだが、
 大綱としてはアクション・アドベンチャーである。
 マップを練り歩きつつ、「落ちているアイテムを拾う、使う」。
 それに並行して、
 極めて頻繁に食料を補給して餓死しないようにする作業が
 うっとおしく感じられる。
 おおまかなMAP把握が前提の所をもってきて・・・だからね。

 時期が時期だけに、
 まだグラフィックは発展途上で美麗ではないが、
 意外に細かいところまで書き込まれている。

 様々なハードでリリースされたこのゲーム、
 グラフィックに こだわるのであれば、Amiga版を。

 但し、初回版も再販版(Hit-Squad版)も、CD32+FDD環境では、通常起動しない。
 起動の為には当ページの下で展開しているコラム(Degrader)を参照のこと。
 Degraderで起動時は音楽がバグるが当サイトでは問題視せずに起動難易度ABD=Lv.3としている。





Batman (1989, Ocean)

 映画第1弾の「BATMAN」を題材に作られた良作。
 サイドビューアクションステージと3Dシューティンステージを進む。

 工場や大聖堂といった映画にあった舞台は
 シッカリ押さえている点と、
 ジャックネピアを倒したら廃液の中へ落ちるという
 映画の有名なシーンも再現している。

 肝心のゲームには、「ヒットラーの復活」的な
 ワイヤーアクションを取り入れている。操作性も良好。
 振り子移動しつつ上の段に上がったりも出来、
 バットマンらしいアクションに仕上がっているぞ。

 HP回復アイテムの存在概念は無く、要所要所で
 無駄なダメージを受けぬ為の攻略筋の確立も必要になる。
 そう考えると遊び甲斐のある作品と言える。
 更に、3Dシューティン・シーンは「見せ場」となっている。
 アーケード版顔負けの美麗な夜景の中、
 バットモービルやバットウィンを走らせるのだ。
 ただし、これはAmiga版やDOS版の話だ。

 カセットテープ…ZX Spectrum版などは、2Dの横シューティンだ。
 MD版「バットマン」のバットモービルステージや、
 NES版「Batman Returns」のSTGステージに似た感じの。

 DOS版よりAMIGA版を選ぶべき。音楽やグラフィックはAMIGA版の方が優位であり、
 この「差」は3Dシューティンステージにて より顕著に現れる。

 但し、
 CD32+FDD環境では そのままでは動かない。
 
 マウス左右同時押しで起動しての
 「Early Startup Control」にて、
 「Disable CPU Caches」にチェックを入れ、
 「Original」を選択するだけで正常起動する。
 だから、当サイト基準の起動難易度は「 Lv.1 」だぜ。


【コラム】 古いゲームを起動するには

 A1200にて古いゲーム(A1000、A500向け商品の一部)が動かないという問題は有名な話だが、
 A1200の流用でもあるCD32にFDDを繋げた環境に於いても、同様の問題に直面する。
 当サイトに於いては、この問題に絡む作品は「CD32+FDDでの起動難易度」を「Lv.3」としている。
 起動難易度「 Lv.3 」のゲームを起動させるための方法はA1200実機同様であり、幾つも存在する。

Relo Kick 1.3、という選択
 「CU AMIGA」1993年3月号のカバーディスクに収録されている他、
 ネット上で廉価で販売されているぞ。(正確には、中身はA500のkick.romとは異なる。)
 右画像奥のカバーディスクを入手した場合、
 カラの880KBフロッピー(参考URL) が1枚、別に必要になる。
 使用方法は、「Relo Kick 1.3」のフロッピーをFDDに挿れて電源投入、
 画面が1回切り替わり、エラーコードの一行下、「 1> 」の文字で止まったら
 フロッピーを抜いてリセットボタンを押す。右画像の「手とフロッピー」の絵柄が表示されるので
 ゲームのフロッピーをFDDに入れれば、後は自動的に立ちあがる・・・という お手軽感。
 ところが!! CD32+FDDでは、コレで動かないソフトが多く存在している。
 「Batman The Caped Crusader」は初回版も再販版も立ちあがりませぬ!
 
 右画像手前の「Amiga Booter」に至ってはフロッピーブート不可だった。
 (ただし、Workbench上で開いた時、後述の「Degrader」の簡易版が入っていた。)

 CPUキャッシュを消すか否かの選択やPAL/NTSC切り替え機能付きの「Relo Kick 1.4」は、
 ネット上のADF(PD扱い)以外では流通しておらず、それを
 カラの880KBフロッピーに落とし込むという作業が必要に。(参考URL



Degrader を試す価値あり
 Aminetというサイトには様々なフリーウェアが置かれている。
 当サイトでは、このフリーウェア (注:外部リンク)を使用。
 以下、Amiga初心者様・新規CD32ユーザー様宛てに、手順を詳しく解説しておきます。

 ダウンロード&解凍した「Degrader」をCD32上で開かないといけない。
 この為には以下の3つのモノが必要だ。
 Workbench、 CrossDOS、 720KBフォーマットされた2DDフロッピー1枚。

 Workbenchは、自動的にWorkbenchを立ち上げるカバーディスクで代用可能。
 「Amiga Computing」という雑誌のカバーディスク等。
 右画像に例を挙げているが、この他にも無数に存在する筈だ。
 (Amigaキーボードがあるなら、そのフロッピー内に「LoadWB」が存在すれば良いのだ。
 最初のAmigaDOS画面で「LoadWB」と入力し、1クリックだけして、
  「EndCLI」と入力すれば、これ則ちWorkbench画面である。)

 CrossDOSは、Workbench2.1以降に標準装備されたソフト。ただし注意すべきは、
 例えばWorkbench3.0の場合、CrossDOSは「Storage」というフロッピーの中にある。
 中古市場で「Workbench3.0」というフロッピー1枚だけ買ってもCrossDOSは付いて来ないぞ。
 他には、CrossDOSや それに準ずるソフトが入ったフロッピーを別に買うというテもあり。

 (入手しやすい)2HDフロッピーを720KBフォーマットし直すには、
 まず、その2HDフロッピーの正面右下の穴をセロテープで塞がないと成功しない。
 さらに、正面左下の穴を閉じて(コチラの穴は単なるライトプロテクトである)、
 そのフロッピーをPCのFDDに挿れたら「マイ コンピュータ」→「3.5インチFD (A)」を右クリック、
 「フォーマット」を選択。 オプションが出たら、「720KB」・「通常のフォーマット」
 を選択して「開始(S)」をクリック。
 ※これはWindows98での話です。上位のOSではコマンドプロンプトで命令してください。
 ※ご自分のPCにFDDが無い場合、外付けFDDを別途購入する必要があります。

720KBフォーマットし直したフロッピーに「Degrader」をコピーしたら、以下の手順で。


@「Workbench」フロッピーをCD32接続のFDDに挿れて、CD32の電源をONにする。
 Workbenchが立ちあがる。

A「CrossDOS」の入ったフロッピーと入れ替える。CrossDOSアイコンをダブルクリックして開き、
 「PC0」アイコンをダブルクリック。FDDから物音がしなくなったら・・・

B「Degrader」の入った720KBフォーマットされたフロッピーと、入れ替える。
 アイコンが2つ現れるので、「DF0: ????」アイコンでない方(下の方)のアイコンをダブルクリック。

C中身のアイコンは非表示になっている。表示させるには、Workbench最上部から
 右ドラッグしていって「Show」→「All Files」の所で指を放す。

D「Degrader」のアイコンをダブルクリック。
 「Execute a file」という小さなウィンドウが出るので、そのまま「Ok」をクリック。
 Degraderが立ちあがる。

E「NoCache」と「HalfMegChip」を選択し、起動したいゲームのフロッピーと入れ替えてから、
 最下段にある「RunBootBlock」ボタンをクリックする。
 あとは自動的にゲームが立ちあがるよ。Yeah!




※次回以降、Aの作業を省略させるには、
 カラの880KBフォーマット2DDフロッピーを1枚用意し(作り方の参考URL)、
 Cの後に、以下の手順で「Degrader」をコピーする。

i ) 「Degrader」アイコンを「Ram Disk」アイコンの所へ左ドラッグする。
  これで「Degrader」が一時的に保存されました。

ii ) カラの880KBフロッピー(正面左下の穴も閉じておく)と入れ替え、
  現れたアイコンをダブルクリックして開く。

iii) 「Ram Disk」アイコンをダブルクリックして開く。Cの要領で中身を表示させたら、
  「Ram Disk」内の「Degrader」を、カラの880KBフロッピーの所へ左ドラッグ。コピー完了。

次回以降は@の次に「Degrader」の入った880KBフォーマットフロッピーと入れ替え、
現れたアイコンをダブルクリックして開いて、後はC〜Eの手順でゲーム開始。

Amigaキーボードと「Install」コマンドがあれば、予め「Install」をRAMにコピーしておき
このフロッピーが入っている状態でRAMの「Install」をダブルクリックして
「INSTALL DF0:」と入力すれば、次回からは このフロッピーから立ち上げ可能。
最初の画面で「Degrader」と入力すれば、即Degrader起動。@の作業も省略可。
















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