“ 美しい地獄を見たい。”ある日Amigaのパブリックドメインを物色していたところ、とんでもない逸品を発見したのだった。それはCD32用ソフト「Assassins CD( 1 )」に収録されていた。 美しいデモ、滑らかなアニメーション。漂う雰囲気は紛れもなく「アウターワールド」。 筆者は画面を見ただけで一目惚れしたが、実際プレイを進めて感動せずには居られなかった。 アウターワールド系のPDは他に「Captain Bonus」という惜しい作品(「Assassins CD 2」に収録) もあったけれど、この「Green Five」は実に高度に完成された作品である。 まず最初に、当作の完成に2年もかけたというMark Judge氏に敬意を表したい。 |
Story:ジェネシス・ユニバース・クリエイターのモジュールM22サブプログラムが立ちあがった。「やぁ、User: A23L9A17B 。」 この度 User: P7351G82G が新たなメモリを得ることになり、 M79ジュリーモジュールにより、君はメモリセクターH3を保護する役目として 無作為に選出されたのだ。 更に、コンピュータによって生成された2体の生命体も選出している。 もし君が失敗した時 メモリを守るために犠牲になってもらう為だ。 |
1体目の生命体は女性でID: Q94578WK、出身はCYAN2 。 2体目は男性でID: R76384EJ、出身はRED4 。 君の任務は、人工世界の選ばれたエリアの中でID: R76384EJを導くことと それから、両方の生命体をメモリプライオリティーと一緒に生きていられる安全な 領域へ導くことである。 ID: Q94578WK は、特別な知識をくれ手助けしてくれるだろう。 しかしながら彼女は、今回の任務を完了する為には 究極なまでに 助けを必要ともするだろう。 |
最初に断わっておくと、各生命体は ここが何処で何故ここにいるのかは勿論のこと、 自分たちがコンピュータから生成されたことすら知らない。 彼等の命は君に委ねられる。もし失敗したら、User: P7351G82G の為の フリースペースをつくる過程でジェネシスシステムのメモリバンクから彼等は 消去されてしまう。データの損失は明らかに残念なことだが、 現実にはメモリの予算は限られている。それゆえに、 今君に与えられた任務は、このような状況下での最善な策であると 判断されるのだ。 |
Stage 1難解な世界観やストーリーに関しては映画「マトリックス」あたりを連想すれば良いかと思われる。 さて、ゲームは始まる。プレイヤーはUser: A23L9A17Bとして 白い服の男性(ID: R76384EJ)を操作することになる。 操作方法(右向き時): →: 歩く、 ↑+→: キック、 ↑+←: バック転、 ↓: しゃがむ Redボタン: ジャブ、 ↓+Redボタン: しゃがみながらジャブ、 →+Redボタン: 横ジャンプ |
HPは5メモリ。敵の攻撃を受けたりトラップに触れると1メモリずつ失う。 HPが尽きたらゲームオーバーだ。 今のところ、コンティニュー数は無限である。 ただ、 コンティニューした再開地点=ゲーム開幕地点(最初の場所)、だけれどもな! トラップに触れると画面端からの戻り復活。 そして、トラップの間隔は驚くほど厳しい。 ・・・ま、のぞむところだぜ! (←) ロープと滑車による仕掛け。どうすれば動かすことができるのか。 |
・・・目の前に女性が立っている。ID: Q94578WK のことだ。 彼女は何か光り輝くものを 飛ばしてきた。 それは彼の掌に落ちる。 小さなナイフだった。 そして彼女は鳥となって飛んで行った・・・。 この一連のやり取りは 全部、アニメーションデモですぞ!! |
サイバー空間に降り立った。 左側には未知の世界が広がっているようだ。 だが、ここからのジャンプでは到底届きそうにないように見えるが・・・? 透明なマスの内 いずれかの上には乗れるというオチなのか。 更に、当作品独特のトリックもある。 現実世界で我々が例えば穴を跳び越えようとした時、前方に踏み込んだ足で 強く地面を蹴るワケだから、足が淵から出るということは常識的に有り得ないと 思い込んでしまうからね。 |
なんとも言えぬ雰囲気に満ちた荒野が広がっている。 ここから先も、火炎などの間隔トラップが行方を阻む。 地面にある白いモノ。明らかに怪しい。 ただ、普通に踏んだり通過しただけでは何も起こらない。 |
石造りの立派な建物が見える。 門番なのか、人型の敵が立っている。 開幕地点にいたタイプとは比べものにならぬほど手強い。 近づけば無敵のバリアーを貼り、離れれば射撃してくる。 こちらのジャブやキックは全て、バリアーで無効化される模様。 飛び道具でも無ければ勝ち目は無いではないか・・・。 |
再び、先程の女性と出会う。 あの時と同様、彼女は光り輝くものを彼の手元に 飛ばしてきた。 それは銃に姿を変える。 助かった、これで奴と互角に(?)戦える。 操作方法(右向き時): ↑+Redボタン: 銃を構える、 Redボタン: 銃を撃つ、 ←: 銃をしまう |
建物の中に入るや否や、レーザーが色んな角度で走る。 レーザーをかい潜って抜けた先には・・・。 |
下へ落ちるとDisk2を要求され、左へ進むと Disk3を要求される。 ・・・と、ここまで。 以上が、シェアウェアとして当時のAmigaユーザーが知り得たDisk1である。 Disk2以降はMark宛てに送金をした極一部の人だけしか知り得ず、 「Assassins CD」にも収録されていないので、 ベールに包まれたミステリアスな世界と言えた。 |
マニュアルは別のページにて書き直した。 それを参考に。 戦いの準備は整った。 ・・・そして、ゲームは本格的に厳しくなっていく。 Disk2の世界を見に行く→ Go !! →戻る |