AMIGAで良ゲーとして評価の高かったアクションゲームを移植。 ただし、評価の高かったのはあくまで原作であり、それは 豊富なステージ数、要所に配置されたボス敵のほか、 ステージ中にいるチビ助をゴールへ連れて行くことで得点になる「お遊び要素」による。 このマスターシステム版では、 雪玉で敵を凍らせて倒すという基本的な攻撃は そのまま採用されるも、やはり容量面の限界からか 原作では10種類ほどあったステージは4種類に激減し ボス敵も、最初の雪男とラスボスの炎の化け物の 2種類のみの移植に留まっている。 お遊び要素もなくなって単なるゴール目指しのゲーム性 に成り下がったばかりか、空中操作をはじめとした 操作性も悪くなっている。 画面の表示域と自キャラのスピードも合っておらず、 突然敵と出くわして激突というのが茶飯事となる。 必然的に「少しずつ前進」という操作を余儀なくされるが そうすると画面が「3歩進んで2歩下がる」的に 左右にグィッ、グィッ、と変に動いて酔ってしまう。 |
酔って気分が悪くなるのは間違いなく、全クリする際は その日一日を棒に振る覚悟で挑みましょうね。 ちなみに このゲームの家庭用ゲーム機移植版は他にも1種類だけあって、それがこのCD32版(→)。 ゲーム性はAmiga版と同じなので上記で書き殴った「難」は無く快適に遊べるほか、 ほぼ単色無地だったAmiga版の背景にCD32版独自の背景が追加されている。 更に音楽も一新、そのセンスは高い評価を得ており、 現在のCD32ファンの間ではキラーソフトとしての位置づけであろう。 だから、どうせ「Fire & Ice」をやるのならCD32版が絶対オススメというワケだ。 |