真夏の熱帯夜に見し悪夢企画 2011

Summer Olympix   for CD32


CD32でしか遊べないタイトル・・!?

 いや〜、困っていたんですよ。CD32っていう家庭用ゲーム機は
 欧米初の32bit機でありながら、
 実際リリースされたソフトの大半が16bit時代の
 Amigaのゲームを完全移植したものばかりで、
 「CD32を買ったからこそ遊べるタイトル」ってのは
 実は片手で足りるほどしか確認できないんですね。
 Amiga向けパブリックドメインのカスゲーや体験版の
 寄せ集めやら雑誌の付録やらで、箱にJANコードの
 1つすら付いていない怪しき物体を除いての話です。
 そんな貴重な「CD32限定タイトル」の中身とは!
 丁度「夏」つながりで季節とも合っているしなっ!



 1人〜4人までプレイヤー数を選択できる。
 同時プレイという意味ではなく、最大4名までエントリー可能で
 かわりばんこにプレーしてね、という意味。
 
 まず最初にエントリー。
 名前と国を選択しましょ。選んだ国によってユニフォームが変わり
 気分は高まる。(嘘)

 競技は任意で決めることはできない。ランダムで決定される。
 その競技で勝つまで競技を変えずにトライできるモードにするか、
 メダル取れなかったら次は他の競技にトライするモードにするかをタイトル画面で
 選ぶことができるけれど、後者を選んだ時も、次に何の競技が始まるかはランダム。
 下手したらカヌーばっかりになることも。ま、とにかくカヌーが始まったんで やりましょ。
 ←→で方向調整、↑ で加速、 ↓ で減速。ゲートは全て潜った上で、
 銅メダルのボーダーライン(あらかじめ提示されます)以内のタイムを目指せ、と。


 グラフィックはSFCの初期レベルってとこか。音楽は無し。水の音はリアル。
 ・・・っていうか、操作性悪すぎです。なんですか、これは!!
 こんなことなら(筆者はスポーツマンではないが)リアルでカヌーやるわ!って気分に。
 で、提示タイムには程遠いタイムにてゴールすると、怪しいオジサンが現れて・・・
 「はい、チーズ・・・!」

 カヌーから足が突き抜けちゃった★、って瞬間を激写したみたいよっ。
 ・・・ここ笑う所だそうです。
 欧州人のジョークの域のようなので、軽く受け流したいところです。
 最初の画像にもあったCDに収録されているAmiga向けデモも、
 このようなアプローチで笑いを誘おうとする作品が見受けられます。
 涙を誘っているのではありませんから!!


 いつの間にか次の競技になってました。今度はアーチェリー。
 これもグラフィックはSFC初期レベルといったところでしょうか、
 ただ、木の拡大縮小による疑似3Dが見せ場でしょうか、いやそれほどでも。
 まず、画面左下の人が弓をヒキヒキしているので、彼が最も弓を引いた瞬間にRedボタン。
 これが矢の進む力になります。次に画面右下の的にカーソルが出るので
 狙った場所に方向キーでカーソルを持っていき、再びRedボタンを押す、と。
 ここで参考にするのが画面右上に表示されている風見鶏で、風向きと風力をチェック。
 これで狙う場所を適当にズラしてやれば、的の中心に矢が行くってわけね。

 ・・・それでも外す時は外すわけで。
 ここで痛いデモが用意されています。見知らぬ男の人が花を摘んでいます。
 そこに矢が飛んできて、彼の肛門に見事挿入、と相成ります。
 ここで男性は「うおおおっっ!!!」と叫ぶのですが、声がハンパ無いです。
 まるでモンスターです。
 しかも外す度に同じデモ再生。もぅオマエそこからどけ!、と。


 はいはいゲームオーバー、ゲームオーバー。
 そんなに中心部ばかり当たるワケがないじゃん。

 で、激写されたのは、弦が切れて歯が抜けちゃったという ご様子。
 おいおい、こんなものを競技が変わるたびに見せつけられるのかよ・・・。

 次行ってみましょ。
 次は 100M走です。ピストルの音が鳴った瞬間にRedボタンでスタートします。
 押さねば走り出しません。
 走るには、SFCパッドでLRボタンに当たる「巻き戻しボタン」と「早送りボタン」を
 交互に連打します。そう、PLOKの貝殻のお守りのパワー発動法と同じです。
 ところが、コンピューターほど速くは走れないっす。で、出たのは12秒台。
 その辺の中学生の方が速いかもしれませんが、これで銅メダルって・・・どうよ?(苦笑)
 ちなみに最初のRedボタン押しが早ければフラインとなり、プレイヤーキャラが自分の
 額をパチッと叩く音が虚しく響きます。フラインは何回やってもペナルティになりまへん。


 
 おやおや、100Mに届くまでにバテちゃうって、どんだけドン臭いんですか。
 こんなブザマな姿をさらけ出すのはハンチバック君@某ジャケ画だけにしてください。

 ・・・次、いきましょっか。
 今度はプールでの200Mダッシュだとさ。
 水面の揺れが32Bit機の・・・、いや、なんでもない(笑)。
 さっきの100M走と似ていて、まずはRedボタンでプールに飛び込んだら、
 CD32コントローラー両肩のボタンをPLOKばりに連打して泳ぐ。
 ところが、コチラは100M走と比べても更にコンピューターには敵わない・・・!
 よほど速く連打しないといけないのかしら。
 しかもプレイヤーキャラはバテてるし・・・!
 なになに、取説を見ると「画面右端のメーターが赤色に変わったらRedボタンで
 息継ぎをしないと失速するぞ」と。  あっ、そう・・・。



 プールに飛び込んでみたら、そこには水が無かった、というオチ。

 そんな奴おらへんやろ〜!

 ・・・つ、次行きましょっか・・・。
 槍投げ、来ました!!
 まず、100M走同様に走り出し、画面右下を見ながらRedボタンを押し続けて
 投げる角度を決める(長く押せば押す程、急な角度で投げようとします)。
 角度が決まったらRedボタンを放します。するとキャラは槍を投げるハズです。
 ・・・って、槍を投げずに踏み切り線まで だらしなく走り続けるのやめろやっ!!

 ・・・どうやら、投げる角度が急であればあるほど、「踏み切り線から最低コレだけは
 手前の位置で投げろや」の暗黙数値が大きくなる仕様のようです。
 それは例えば角度45度なら、踏切線から手前「30メートル強」です。


 そりゃ、30メートルも手前から投げ始めれば、
 「踏み切り線ギリギリから投げること」はできませんわね。
 常識的に考えてそうでしょ? ・・・アホくさ。

 槍から手が離れず、そのまま槍と一緒に空へ飛び立ってしまったと?
 ・・・そのまま天空へ、どこまでも進んで逝ったらどうですか??
 我々CD32ユーザーはアンタなんか放っておいて次の競技へ行きますわ。
 さっきと激似の画面になったと思ったら、今度は走り幅跳びですか。
 同様に全速力で走りだしたら任意のタイミンでRedボタンを押し、
 踏切からジャンプする、と。
 ・・・っつーか、毎回 頭から砂場へ突っ伏すのやめろやっ!!
 画面右下の角度表示って、どういうつもりや。そんな人間おらへんやろ!
 取説にはRedボタンでジャンプせいとしか書いてないぜ?

 これはヒドイわ・・・。



 うわっ・・・・!


 ノーコメントでいいですか?(笑)
 はよ、次行きましょうや、はよぉっ!!

 ボクシンですか。
 操作方法は←→で移動、Redボタンでパンチ。以上になります。
 後方上部のメーターがHPを表し、尽きるとダウンします。3回ダウンで負け。
 3ラウンド終了時の状態でも勝負は決まりますが、そこまで持ちませんわ。
 酷い、酷過ぎる。押すのはRedボタンのみ・操作が重い・操作性に難あり。
 日本未発売のTurboGrafx-16のゲームにあるでしょ。ボクシンのカスゲー。
 あれより酷いとしたら、・・・想像つきますか?



 ひどいっすな〜。
 ひどいっすな〜!

 ・・・ひどいっすなぁ・・・。

 ま、オリンピックだもの。競技は まだまだ ある!ドンドン次行ってみよう!!

 ほぅ・・・。射撃ですか。
 後方より円盤状の物体が飛ばされてくるので、それを狙い撃ちせ〜と。
 方向キーでカーソルを動かし、Redボタンで撃つ、と。
 ガンシューティン的なゲーム性ではあるものの、弾数は物体数と同じなので
 連射は不可(実際問題、命中率でメダルを狙う競技です)。
 ・・・みなさん、我に返って欲しいんですけど、これ32bit機のオリジナル作品です。
 忘れていたでしょ?(笑)


 入賞のボーダーラインは命中率55%ということで。
 外しまくっていると、プレイヤーキャラがコチラに振り向き、意味不明な言語で
 叫んで来ます。顔を見た限りでは、怒っていることは確かです。
 ・・・ただ、ヤル気が起こらないのも確かです。各Amiga雑誌は、こんな作品に
 よく70点台とか60点台とかを付けたもんです。
 オリンピックなだけに賄賂でも貰っていたんでしょうか。おっと、毒吐きました。
 ・・・で、オマエは何度も振り向いて怒ってくるけど、そうやって疲れるまで怒り続けてろや、もう・・・。


 パン!! パン! パン!


 うぅっっ・・・!!?? ・・・撃たれた!?  なんでやぁ?
 これはチョイと過激すぎんか? ・・・う・・・もぅダメや・・・・・・。








  →戻る