「無理ゲー 」・・・。 人は “ クリアーは無理! ” と思ったゲームを、そう呼ぶ。 掲示板、プレイ実況、動画投稿・・・ネット上を見ていると、この文字が散見する。 しかし! お前等、簡単に「無理ゲー」という言葉を発するんじゃねぇ。 企業は 消費者に いつかはクリアーして貰うつもりで そのゲームを制作、デバックし、それに取扱説明書まで添えて 純正の箱に包み、商品として卸す。 ・・・だのに、“ クリアーは無理! ” って何だよ。(笑) 無理ゲー!と叫んだ時点で、負けを認めているようなもん。 しかし、常識は覆された。 ・・・不発に終わった携帯ハード、 game.comにて公式発売された当タイトルの最難モード。 当サイトでも最上位級の難度格付をしておきながら 永らく紹介せずにいたから、実態が どんなモンか気になる御仁もいるのでは。 game.com本体もタダじゃないんだからオマエのレビュー見て購入決めるわ!って奴も いるだろう。 だから この度、紹介は しておく。ただ、(恥かもしれんが)一言いわせてくれ。 「無理ゲーだよぅ・・・(泣)」 |
まず、はじめに。 (笑) ・・・この携帯ハードは或る意味、元祖ゲームボーイより見にくい。 白黒であることは自明のこととして、画面スクロールで思いっきり薄れるから。 暗い、とか そういう次元の話じゃねぇ。デジカメ撮影も困難だ(左画像)。 やむなく、以降は箱や取説に記載のスクリーンショットを撮ったものを掲載する。 そんな当ゲームのNightmareモードを血眼になって やり抜く覚悟があるのなら、 一時的な視力低下を厭うな。例えば 視力1.0 の人が 0.6 に、0.3 の人が 0.1 に、 0.05 の人が 0.03 になったとしても、当サイトは(難ゲーとして推奨をしてはいるものの) その責任は負いかねる。ご了承せよ。 |
当ゲームは3つの サイドビューアクション・ステージと、1つの銃STGステージから成り、 各ステージは更に、数エリアに区切られている。 HPメーター制を採用。死んだらトライ数が 1 減って、その場復活。 トライ数が尽きればゲームオーバー。コンティニューすると、戻り復活となる。 ステージが始まる前に、キャラ選択画面になる。・・・しかし、何か おかしい。 バットマンもロビンも、ヒョロっとしててナヨナヨしく、なんだか ヲタクがコスプレ してるみたい。 2名は特性的な差が無く、完全にファンサービスの域である。それでもファンサービスに なってるかというと首をかしげたくなる状況で、ダメージを受けると2人とも同じ声で喘ぐ。 その声も実にヤル気のない「あぁ。あぁ。」、こんな声、今時AVの素人男優でも出さない。 |
Aボタンでアイテム切替、Bボタンでアイテムを使う、Cボタンでジャンプ、Dボタンでパンチ。 ジャンプ中にDボタンでジャンプキック、 ↓+Cボタンで 真下に跳び下りる。 Cボタンを2連続でタタッと叩けば真上へ大ジャンプ。が、キーレスポンスが悪い。 いずれもジャンプ中の方向転換は不可。着地する前から逆方向キーを押しっぱなしにしていたら 振り返らない。ジャンプの直後に振り返りたい時は、一度十字キーをニュートラルにせよ。 こ〜んな感じで、操作性は「悪い」と言える。敵を跳び越すことはできないので、 もし囲まれたら、とりあえず大ジャンプ。でも真下に また下りてくるでしょ。敵と敵の間に。(笑) クリアーの鍵と思われしアクションはコレしか無い為、もっと使いこなす余地はあるだろうが・・・。 |
1エリアが終わる毎に、武器選択画面になる。5つから2つ選べ、 ゲーム中は、その2つをAボタンで切り替えろ・・・ってさ。取説には局面局面で最適な物を選べ、 と書いてあるだけで、各々のアイテム説明が無いのよ。ヒドすぎるんじゃない? みんな、藁にもすがる思いで 各アイテムに どんな効果があるか知りたがってるの! なんで取説に記載無いだけで狼狽するかって?武器アイテムは別として、実用的に 目に見えた効果が無いからなの。(笑) まず、Grappling Hook は大ジャンプと同じやわ(笑)。 Capeを使うとねぇ、バットマンは防御する。一定時間後に解除だけど、その時には既に 2体の敵に囲まれてるでしょう?もう1回防御に入る?解除するまでに事態は変化してる?ねぇ? |
要は、意味無いんですよ。 Ice Blades は「靴」だから、凍った足場で滑らなくするアイテムであることは予想できますね? で、実際にはAボタンで選択してBボタンを押さねば効果は出ない。 かと思いきや、時に、装備していなくとも滑らないことが。逆も然り。ん?真の効果は何だい? だいたい、足が滑ることが致命的なコトに結び付くかっていうと、全然そうでない。 じゃあ、選ぶアイテムは決まってくるよねぇ。 2種類の武器は、モード問わずザコ敵を1撃で倒せる。各々使用回数は「10回」で、 ステージ中に「極めて極稀に」落ちているアイテムを取れば10回分補充できる。 |
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武器が有るし楽勝 だ、なんて言わないで。 このゲームは一般的なベルトアクションと同じような、「敵を一定数倒したら次へ」という ルールが適用されている。一定数に達したら「GO」の文字が出るので、更に先へ進める、と。 LYNX版Batman Returns みたいに「無視してサッサと!…」なんてコトできないの。 その敵数は、モードによって異なっている。1面の最初の「GO」が出るまでに倒さなければ ならない敵数を左の表に まとめてみた。・・・35体ですって!(笑) 最初の一角から右へ進む為だけで35体も!武器の10発や20発なんて、すぐですよねぇ・・・。 武器は「本当にマズイ場合」のみに温存ということになりますよねぇ。 |
と、まぁ必然的にザコ敵は通常攻撃で倒すことになってくるのだが、 ザコ敵のHPは、まずモード別に差がある。各々、ステージが進めば更に高くなる。 第1ステージに於けるザコ敵のモード別HPを右の表に まとめてみたけれど、 Nightmareモードだと最初から大変なのが分かる(但し、ザコ敵のHPは最高で 4どまり)。 こんなんで敵が左右からワラワラ現れたら、どうすんねん。 すぐに敵共に囲まれると思うけど、どうすんねん!袋叩きから逃れるには、まぁ大ジャンプだが すぐ真下に また下りてくるでしょ。敵と敵の間に。大事なことなので2回書きました。 要は、(筆者の現時点の結論として)「手の打ちようがない」。何か分かったら更新しますわ。 |
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ゲームバランスが破綻した作品といっても、ではクリアーが絶望的かというと 必ずしも そうではなく、例えば多めのトライ数やコンティニュー無限仕様、 パスワードやセーブ制の存在で助けられる場合が、実は殆どである。 絶望的なことに、このゲームでは そんな望みすら儚く散るという仕様であり、 1回死んだら戻り復活、次に死んだら・・・嗚呼、愕然のタイトル画面逝きでしょうよ。 「要は、死ななきゃいいんだろ?!」・・・と? Oh, なんと威勢のいいこと。 実際にプレイしてみて、同じセリフが言えるかな? |
みるみるうちにHPが減っていく中で、キミは何を思うか。「HP回復アイテムは無いの?」 ステージが変わっても尚HPが回復しない事実にも気づいて、キミは何を思うか。 「それなら どこかに 1up が有るんじゃないの?」 ・・・1upアイテムも見当たらず、次にキミは 「得点を溜めまくれば 1up するかも?!」。 試しに簡単なモードで進めて得点を溜めて検証し、キミは最後に「絶望」という答えを見つける。 その過程の中で、キミは天井の低い狭い部屋で両側から敵に挟まれたり、 ポイズンアイビーから理不尽なスープレックスを喰らったりして、当作の素の激しさにも気がつく。 |
第3ステージは、 十字キーでカーソルを動かし、そこへバットランを投げつける「ガンSTG」的な ステージになっている。game.comお得意のタッチペンが使えるのなら素晴らしかったろうが、 残念ながら使えない。簡単なモードで下調べした際、Nightmareモードでココを通過できる気が、 キミは しただろうか。それを言い出すと最終第4ステージの酷さも挙げまくらねばならないが、 もぅ、第4ステージの悲惨さに関しては敢えて明記せぬ。 まず、キミはNightmareでココまで来れるのか。無理ですよ(笑)。百歩譲って来れたとしても、 今度はココを通過できない筈だ。第4ステージで怒り狂うのは、それからにしましょ。 まずは、ココまで。やってみる? 当ページを今見ているキミは出来るのかな? |