子供には勿体ない・・・! 大人の為の高尚な「お遊び心」と「恍惚」を。 「ダメな子ほど 可愛い」とは言われるものだが、 SEGA CD、それ自体が憎めない存在であるというのに、 あの愛おしい32X本体と組み合わせることで より美しいグラフィックで楽しもうなんて、 どこまでメガドライバー達を虜にする気なのか。 レトロゲーム時代(第4世代)のセガ系ハード最終形態にして 海外版本体が必須という高めの敷居を越えた先にある究極の聖域。 (よくある質問) 「32X本体は日本版でOKですか」→ 北&南アメリカのソフトならOK。 カートリッジのタイトルでも言えることだが、 「32X本体」と「MD本体」がPAL版とNTSC版で相異なる時、 不具合が生じて遊べなくなるタイトルがあるというだけ。 「北米版ワンダーメガ(X'eye)では 遊べないのですか」→ コツが要るよ。 Disk1が “Key Disk”(セガCD版)となっているタイトルは、 32X本体を外してディスク交換後、再度32X本体を挿してリセットボタンを押せば、正常に32X版が始まる。 32X本体を外さなくとも、ピンセットを使って隙間から出し入れ可能だ。その場合は、 ピンセットの先端部にボンドの塊をつけて丸くし、CD盤が傷つかないようにするといい。 |
Corpse Killer |
南の島へ バカンスに行くつもりで、 思う存分死んで来い! ゾンビが徘徊する南国の島を探索。 2人の愉快な仲間と一緒なので心強い。 島の各地をまわって財宝さがしに 明け暮れてみるもよし、 秘密基地の奥へ突き進んでもよし。 ゲーム自体は、ガンSTGである。 それも、物凄い数のゾンビ共を、 近づかれる前に片っ端から撃ちまくる。 そのゲームバランスは「洋ゲーだから」で 片づけられない程。 プレイヤー自身がゾンビにならぬよう・・・。 |
Night Trap |
吸血鬼の住む洋館にトラップを仕掛ける、 新感覚のビデオゲーム。 洋館に遊びに来た女の子たちに忍び寄る、 黒い影・・・。これらの敵を、 館内に仕掛けた罠で仕留め、 女の子たちを守り続けないといけない。 各部屋は同じ時間軸で同時進行するため、 一点に集中していると失敗してしまうだろう。 仕掛けた罠で味方を嵌めてしまう失敗も。 失敗を繰り返して体得する覚えゲー。 日本ではメガCD版がコモン。 多くのゲーマーを夢中にさせた。 そんなゲームが32X CDで遊べる。 女の子たちが より鮮明に写る。 それなら3DO版のほうが良いって? ・・・それは禁句ですよ。 |
Supreme Warrior |
女の人と本気で殴りあう、 現実では あり得ない経験ができる。 ただの対戦格闘ではない。 1人称視点でリアルな喧嘩ができる。 他では体験できない新鮮な感覚である。 地・風・火の3属性に分かれた敵陣へ 戦いを挑む(ステージセレクト仕様)。 各属性の陣営には、ザコ敵とボス敵がいて いずれも単体出現のため、 ボスラッシュのような展開といえる。 ムサい漢キャラに交じって女性キャラまでも 思いっきりカメラ目線で殴りかかってくる。 3ステージをすべて制したら、 ラスボス戦も用意されている。 キャストの中には某トップ外人女性歌手や 某有名歌舞伎役者兼俳優に激似の方まで。 実写だから、より感情移入できてしまって、 これは なかなか、ニクイのではないか。 |
Slam City |
単なる「バスケ」ゲーム、 では片づけられない!? やってることは「バスケ」に違いない。 バスケットボールをゴールへ投げ入れる のだから・・・。 しかし実際には 1:1でのバトルで 相手の行動を見ながら 3人称視点で 自キャラを操作する、 もう、殆どアクションゲームに近い。 対戦相手がカメラ目線で挑発してきたり、 周辺に居る人々の しょうもない会話や仕草が ムービーとして試合の合間に流れたりも。 ラスボスのScottie Pippenは90年代最高の NBA選手の1人。その行動パターンは CD4枚に渡って収録、激戦は必至だが そもそも最低10億点稼がねば会うことすら 不可能という、雲の上の存在だ。 |
Fahrenheit |
消防士として命がけで人命救出を。 ただし、殉死はゲームオーバーだ。 燃え盛る家の中へ突入し、人々を救出。 自らの酸素ボンベ残量の問題もあり、 限られた時間内で的確に行動しないと いけない。 それにはマップの正確な把握が要る。 何度もプレーして体得していく性質のゲームだ。 しかも難易度設定あり。 ハードモードではマップが一層複雑になっているのもGood。 この作品はメガCD版からして既に グラフィックはキメ細かく美しい。 32X/CD版なら本当に綺麗な 映像で楽しめる。 |
Surgical Strike |
世界的に「未発売」だったワケではなかった。 ブラジルではセガ公認で正規にリリースされた作品の一つ。 このゲームもSEGA CD版から既にグラフィックは綺麗で、 32X/CD版だと更にキメ細かい動画で楽しめる。 取説はポルトガル語だが、ゲーム内の言語は英語。 内容もフィールド内移動型のガンSTGだから全く問題なし。 ↑ ブラジルの「Mega 32X CD」製品の中身。 同国「Sega CD」タイトル群と同様の、CDケースと白黒印刷の取扱説明書。 CD自体は北米タイプと瓜二つ。北米から在庫を移動したのか? |
Midnight Raiders |
遊びやすさと入手難度の皮肉。 同じガン・シューターでも「サージカルストライク」とは違い、 空中戦や地上戦(屋内)にて 敵に標準を合わせるだけの単純さで、戦略性は後退。 しかも敵には赤色のターゲットが付くことで一目瞭然。 慣れるまでが大変で敷居の高い「ナイトトラップ」や バランス破綻気味の「コープスキラー」とは明らかに異なり、 ブラジル限定発売タイトル、それ自体は初心者向けである。 独自のエリアプロテクトが かかっているワケでもないから 北米SegaCD32Xソフトの動作環境で問題なく動くし、 X'eyeユーザーにとってのディスク交換も容易だ。 さらに重要なことに、Digital Pictures社の4作品と違って 3DO等では発売されていないから、これらブラジル限定タイトルは 「そのタイトルの最優位バージョンは何版ですか?」 という問いに対して「(3DO版は無いので)32X CD版です!」と 答えることができるタイトルでもあるのだ。 でも、やっぱり「入手難度」。言い換えれば「ロマン」。 ウン百USドルの懸賞金をぶら下げて現地人らに探させたのが 2000年代前半の話。知名度上昇中の今は・・・(以下略 しかも「Midnight Raiders」はブラジルにて赤色ベースの紙箱の (単なる)SEGA CD版があることにも注意したい。 |