Super Dany  とは・・・。


 Super Dany ・・・。
 PAL限定のSNESタイトルの中でも、
 最もミステリアスな部類になるのではなかろうか。
 それもその筈、どうやら当作品は開発国フランスと、
 その近隣の極一部の国でしか出回らなかったらしい。
 どうりで当作をレビューする人々が見られないワケか。
 当サイトとしては例外なく、コイツの全容解明まで踏み込む。
 恐る恐るタイトル画面を表示させる。
 インターバルの短いミュージックが流れるだけ。デモプレイなし。
 オプションを選択すると、音楽と効果音の ON / OFF だけ。
 ・・・いやーな予感が。 

 

 ステージが始まるまでに、チャチなアニメ・デモが挿入される。
 仲間の Norbert が さらわれたので助けに行こうという
 ストーリーであることは分かった。
 そして地下墓地からのスタートとなる。
 この陰気なエリアは3つのステージで構成されている。
 ・・・と、すぐに当作が特殊なタイプのアクションであることを悟る。
 Dany と Mathilde と Marius 。
 同MAP上に存在している この3人を代わるがわる操作して
 ゴールを目指さねばならない。
 それを前提とした、考えられた地形・障害。パズル性が凄い。
 それでノーコンティニューだと。 これは面白い・・・(泣)。

 Dany はXボタンでビームを連射できる。敵を倒すのに適したキャラ。
 上背のある女の子 Mathilde は Dany よりもジャンプ力に優れ、
 より高い足場へ よじ登ったり、より高い所からでも安全に落下可能。
 (他のキャラだと、高い場所から落ちるとダメージ受けたり即死する。)
 また、Xボタンの空転蹴りで攻撃も可能。
 小さな Marius はジャンプ力も最低で、攻撃すらもできないが、
 Xボタンで這うことができ、細い場所を潜ることができる。

 右画像は、礼拝堂のステージ群。長い上に、1ステージ目が難解。



 背景のスイッチを調べるには、↑ キー+Xボタン。
 礼拝堂エリアで つまづくかもしれないのが、
 椅子の上からのジャンプ。着地した刹那、Bボタン。
 これができねば始まらない。
 絶命した瞬間、ポーズをかけて RESTART を選べば、
 ゲームオーバーにならずに、そのステージをやり直せる。

 以上のテクニックや操作を覚え、次のステージ群に辿り着く。
 中世の城の内部のようで、景色が綺麗。ここは3ステージで構成。
 魔法使いやドラゴンなど、モンスターもイイ味を出してくる。

 唯一、明るいステージ群。
 ここからの3ステージは、城壁を舞台にしたアクションとなる。
 いままで同じような閉塞感あるステージが続いたので、
 なんか気分がスゥーッとなった感じがする。

 ここまで来るとゲーム性に慣れているからか、難度は高く感じない。
 城壁だけに足場は不安定ではあるが、それは今までと同じ事・・・。



 再び、暗いステージ群が始まる。
 夜の放送局内。 敵は 1 体も出現しない。
 が、それだけにパズル性は一層強いものになっている。
 このステージ群はクリアー条件が他とは違い、
 複数あるスイッチの全てを切り替える必要がある。
 ヒントとしては、
 全2ステージ共、大活躍する Marius をどうやって導くか・・・
 ・・・と、だけ。
 

 最後のスイッチを入れた瞬間、淡白なエンディンが開始となる。
 覚悟はしていたが、
 やはり、このゲーム性ではラスボスなど用意されていなかった。
 それらしき悪役は、スタッフロールでアニメーションとして登場。
 アニメーション・・・といっても それは、
 5枚ほどある1枚画を2,3秒置きでコマ送りすることで
 お茶を濁すといった感じで。
 PALの、こんなモノにまで手を出して何かを悟りたい、
 そんな人には、マジおすすめ。



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